管楽器アンコン結果および講評
第11回ロマン楽器管楽器アンサンブルコンサートを開催いたしました。
従来はロマンホールで開催しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、今回はそれぞれの学校で撮影をした動画を提出いただくという方法で実施いたしました。
そのような状況にも関わらず、50組以上のエントリーをいただき盛大に開催できましたこと心より御礼申し上げます。
各校、各チームにおかれましては、密に注意をしながらの限られた練習時間の中で素晴らしい演奏に仕上げていただきました。
動画編集にもこだわりを見せていただき、アドバイザー、事務局スタッフ共に楽しく拝聴させていただきました。
以下に、アドバイザーからの全体講評、そして各賞を発表させていただきます。
なお、各賞は単に演奏テクニックが優れているということではなく、アンサンブルとしての演奏クオリティ、チームワーク等、総合的に判断をして選ばせていただいております。
鵜川直樹先生 全体講評
昨今のコロナ状況の中、皆様には本当に苦労の多い活動を迫られていると思います。
そんな中でも、形式は変わりましたがこのロマン楽器主催のアンサンブルコンサートに毎年多くの出演がある事が大変うれしく思っております。
限られた時間・限られた環境の中で最高のパフォーマンスを楽しませて頂きました。
皆さんの一生懸命に取り組む姿(演奏)、そして音楽を楽しんで聴いて欲しい(楽しみたい)との想いがとても多く感じられました。
さて、今回はビデオ(音源)出演となり皆さんも初めての経験になった方も多いと思います。
撮影場所や撮影方法などにおいても様々な状況があるとは思いますが、演奏する立ち位置や角度など、もう少し実際のステージに立っている事をイメージして、客席に向かって演奏する気持ちを大切にして欲しいと感じました。
新しい生活様式などと良く耳に致しますが、音楽の持つ力は過去も現在も未来も何ら変わりない存在であると信じています。
目の前にある課題に一生懸命に取り組み、そして楽しみ、その素晴らしい演奏を披露し、たくさんの人々に豊かで温かい気持ちを伝える事が出来る。
それが「音楽」だと思います。
自分に向き合い、逃げ出さずに懸命に練習する。出来なかった事が出来た喜び。大切な仲間と共にハーモニーを奏でる。
皆さんには本当に素敵な仲間がたくさんいます。
この幸せな財産と共に日々努力をし、これからも楽しみながら演奏して頂ける事を心よりお祈りしております。
常盤井大志先生 全体講評
コロナ禍の大変な中、50団体を超えるたくさんの応募があった事を嬉しく思っています。
練習時間もなかなか取れなかったと思いますが、その中でしっかりと曲を仕上げてきてくれた参加者全員に拍手を送りたいです。
さて、今回印象的だったのは、楽器間の垣根を越えて、木管アンサンブルや、管楽アンサンブルに取り組んだチームが多く見られた事でした。
音色が多彩になる一方、バランスなど難しい要素も多々あったと思いますが、素晴らしいアンサンブルをしていたチームもあり、感心しました。
アンサンブルとは、「一緒に」という意味があります。
音程やタイミングなども、上手な演奏には不可欠な要素ですが、「一緒に」息を合わせて、「一緒に」雰囲気をつくる。
これがアンサンブルの一番大切な事だと思います。
ただ数人で集まって、せーので曲を吹くのとは大きな違いがあります。
この「一緒に」演奏しているんだという意識を大切にして、これからもアンサンブルに取り組んで下さい。